2020/04/13 16:28
リーズ(Leeds)から北上しアバディーン(Aberdeen)までの今回は、6泊8日のレンタカーでの旅です。毎日のように北へ北へと運転し続け、走行距離は522.8マイル(およそ836km)。昔はラウンドアバウトの出口がどこが正しいかサインボードを確かめるためグルグル回ったり、間違えて高速道路1区間くらいを引き返したりして、走行距離が伸びてしまっておりましたが、最近はカーナビのおかげで大きな間違いもなく助かっております。
※私個人としての英国出張は31回目となりました。
【6月22日(日)】
ここのところ、英国出張直前になっても、あまり緊張感がなくなっています。荷物の準備も、前々日の夜になってやっと始めたし、空港までの電車の時間なんかは、前日の夜に調べたくらい。
重要な飛行機と現地の宿、レンタカーは全て事前にネットで予約しているから、後はトラブルが起きなければ、なんてことなくなっちゃったようです。ロンドン(London)みたいな大都市にも訪問予定がないし。まぁそれでも、現地に入ると、やはり日本よりは警戒して過ごしています。
さて、また今回もKLMです。成田空港~スキポール空港~リーズ&ブラッドフォード(Bradford)空港へと移動。両フライトとも座席は満席。アムステルダムでの乗り継ぎは、何も問題なく予定どおりでした。
リーズ&ブラッドフォード空港に到着し、入国審査。ヒースロー空港などとは異なり、旅客数も少ないからかそんなに待たずに終了。
事前に予約しておいたレンタカーを借りようと、レンタカー屋を探すまえにどこの会社で予約したっけ?と予約メールのコピーを眺めてみる。そういえば、今回はいつもと違う会社だったはず。なぜなら少し安かったところがあったので、レンタカー予約専門サイトのようなところで予約した記憶が・・・。で、あまり聞いたことがない「Alamo」と書いてある。
たいていの空港ではレンタカー屋のカウンターがまとまっている事が普通だと思いますが、この空港には見慣れたレンタカー屋の名前4件しかなかったので、無いとすぐに判断。空港ターミナルの端から端までいってみたが、Alamoというレンタカー屋のカウンターをしばらく探しても見つからない。
しかたない。レンタカー屋のカウンターが並ぶところに戻って聞いてみることにしました。戻って再び看板を見直すと、Europcarのところに小~さくAlamoと言う文字。こっ!ここだ!!!何てことはない、提携しているだけのようでした。
鍵をもらって車のところへ行き、車内で自前のカーナビ(26ヶ月old)を設定してホテルへ向かいました。信号待ちの時に、サイドミラーの角度を調節しようとしたら、ウィ~~~~~ンって閉じてしまったのです。あれ??っと動揺しつつも信号は青になり、閉じたまま進むことに。次の信号待ちで、ようやくボタンの意味がわかり元通りに。ふ~っ(汗)。皆様、車のボタンは出発前に確認しましょうね。
約15分の運転ででホテルに到着。チェックインした直後、フロントの方におもむろに封筒を渡されました。何だろうと封筒を見たら、自分で日本から注文していた格安データSIMが郵便で自分宛に届いていたのです。このことをすっかり忘れていた自分に、逆に驚きました。
とりあえず、朝食。息子に写真を送ったら美味しそうって。その後も毎日、朝食の写真を送ってあげたら、毎日同じじゃんって。
1件目の訪問先は、糸から作っている老舗の織物工場。様々な生地がこんな感じでどでかい倉庫に並んでおりました。
【6月23日(月)】
気がついたら深夜0時過ぎ。そうです。昨晩、かなり早めに寝てしまったようです。たぶん20時前には寝てしまったのでしょう。すっきりと目もさえていたので、PCで仕事をしてから例のごとく二度寝。英国出張中はどうせ、3~4時間しか続けて寝られないので、今回から目覚ましも掛けることもなくなりました。
今日の訪問先は、ここから車で10分とかからない場所なので、朝食を食べてからゆっくりと時間がありました。いつもどおりの朝食を食べて、チェックアウト。車に乗り込み、今回行く新しい訪問先や宿を一通りカーナビに登録して出発です。
当社にとっての生命線でもある冬物の仕入れです。現品を見させてもらいながら、タータンのマフラーやストールなどを発注。色々見ていると気がついたら予算オーバーしそうだったので、今日のところはこのへんで。
今日の訪問は1社のみで、この後は、ロングドライブです。今夜の宿泊地はスコットランド(Scotland)のボーダー地方(Borders)にあるセルカーク(Selkirk)。
まずはA65で北西へ向かいます。途中にあるイルクリー(Ilkley)という街に立ち寄りました。3年前の豪華な訳あり出張の時に立ち寄って、小さいけどとてもきれいな街という印象をもっていました。車を止めて少し街を散策してみると、たまに黄色い自転車が目に入りました。
ショップの店先などに飾ってあった入り、右の写真イルクリー【その3】では、なんと庭の生け垣から黄色くペイントされた自転車が飛び出す始末。なにかある、と気にしつつ歩いていたら解りました。このイルクリーは、ツール・ド・フランス2014の通過地点だったのです。
さて、休憩もおしまいです。引き続きA65で北西に向かい、スキップトン(Skipton)→イングルトン(Ingleton)を通過して、M6にのります。高速の休憩所でもう一休みして、更に北上してカーライル(Carlisle)で高速をおりてA7です。
高速を降りたらあともう少しですが、途中でもう一度休憩して、更に北上します。今日の宿はセルカーク(Selkirk)の街中にあるホテルです。
実はいつもならビジネスホテルのチェーン店のような大手の格安ホテルを予約するのですが、今回は日程等の都合上、予約した宿のうちの半分(3泊分)は、いわゆる昔ながらの宿となりました。
写真のとおり、この宿は鍵や設備等がちょっと古いだけで、なんら問題なく宿泊できました。ただシャワーのお湯の出が、私には若干不足気味でした。
野生のアザミ。もちろん、イングランドにもあるんです。
ヨークシャー。我がもの顔で逆走する羊の親子。制限速度(50マイル)は守っていました。
【6月24日(火)】
なかなか広いベッドで寝心地は良かったです。しかし早く起きてしまえば仕事をするだけ。
今日は初めて訪問する会社です。行ってみると、なんと当社が十数年間も取引をしていた会社のすぐ隣でした。まぁそことはもう取引をしないので関係ないのですが、当社が取引を止めたきっかけは、その会社の経営が傾いたことでした。現在は韓国の会社に買収されたとのことでした。100年以上の歴史がある会社なのに、とても残念な結果となっていました。
話は現在の取引先に戻ります。この会社は今年の冬の出張で見つけたところで、カシミヤのマフラーを供給してもらっています。ファミリービジネスで今は2代目ですが、既に3代目の娘さんも加わっているとのことでした。イタリア製の商品も取り扱うこの会社はモダンな商品も取り扱う傍ら、スコットランドの伝統・歴史を忘れないタータン製品も扱い続けているとのことでした。今後も、ここのブランドの取り扱いが増える可能性、大です。
商談終了後、エディンバラ(Edinburgh)へ向けて北上です。A7へ向かう途中、一部の道路が工事のため通行止め。私のカーナビ君はそこまで賢くないので、迂回するといつまでもUターンして下さい、と言い続けます。A7に入る直前にようやく黙ってくれ、ドンドン北上しホリルード宮殿(Holyrod Palace)周辺を訪問。周辺を少し散策し更に北上し、今度はロイヤル・ヨット・ブリタニア号(Royal Yacht Britannia)のあるオーシャン・ターミナル・ショッピング・センター(Ocean Terminal Shopping Centre)を視察。
本日はW杯のイングランド戦(17:00~)と日本戦(21:00~)が立て続けにあるので、早めにホテルへ戻ることに。グラスゴー(Glasgow)郊外のホテルで宿泊。スコットランドでイングランドを応援するのも微妙なので、部屋でそっとテレビを見ます。
共に残念な結果でした(泣)
イルクリー【その1】。きれいなガーデンです。
イルクリー【その2】。
【6月25日(水)】
W杯のおかげで夜遅くまで起きていられ、朝もそんなに早く目が覚めずに済みました。今日は大忙しです。グラスゴー周辺で3社訪問した後に、宿を予約したファイフ(Fife)まで移動しなければなりません。
1社目はもう十年以上取引していますが、初めて訪問する場所でした。なぜなら、いままで製品を作る工場がイングランド南部にあったのですが、革をなめす大規模な本社工場と統合されたそうです。牛革製品の原料となる革をなめす工程から、製品を作ることもしているかなり大規模な工場となっていました。
ここでは革のパスポートケースやブックマーク,コインパース,カードケースなどを仕入れております。前回の訪問(イングランド時代)時から輸入を始めたカードケースは人気商品となりました。
次はスコットランドの伝統的なアクセサリー関連の会社です。ここで商談をした最後に、凄い情報を得ました。昨年で完全に廃業していたはずのORTAK社が復活するとの情報です。詳しいことは解りませんが現在、元工場長だった方がORTAKを継続させる事を計画しているそうです。何故ORTAKが倒産したかというと、どうやら英国内に出店した直営店約20店舗が重荷となったようです。よって今後は直営店は出さないのではと言ってました。
実は当初、今回の英国出張ではORTAKのあるオークニー諸島を訪問する予定でした。これは前回の冬の英国出張の時に既に考えていて、春になって問い合わせをしたら廃業していたことが解ったので、諦めて予定を変更しました。次回、冬は寒いですが予定が合えば行こうと思っています。
さて、3社目はゴルフ関連商品の会社です。少しでしたが新商品も見つかりました。既に夕方に差し掛かっていたので、あまり長居もできず今夜の宿泊地ファイフ方面へ向け出発です。
予約した宿はローラー・ワーゴ(Lower Largo)と言う小さな街にある海沿いのホテル。M8→M9→M90→フォース・ロード・ブリッジ(Force Road Bridge)を渡って→M90→A92→A915。夏は夜遅くなっても暗くならないのはスコットランドのいいところ。夜7時過ぎなのに普通の昼間のように明るいんです。
明るくても到着したら疲れていてすぐに寝られました。
イルクリー【その3】。・・・って、庭から自転車が飛び出している!しかも真っ黄色にペイントされて。
イルクリー【その4】。マナーハウス。
イルクリー【その5】。黄色い自転車の意味がわかりました。まもなく開催するツール・ド・フランスの通過地点だったのです。
【6月26日(木)】
窓から外を見ると海。という素晴らしい景色でしたが残念ながらここでは1泊のみです。と言っても2泊はしたくない事もあります。
昨晩はシャワーも浴びずに寝てしまい、朝シャワーを浴びたのですが、なんとジョーロのような水圧。水圧というのも申し訳ないくらいの水のたれ具合。シャンプーやボディーソープが流れ落ちるまで時間はかかるは、体は全く温まらない(というより寒くなっていく)程度の水圧。ご想像できるでしょうか?まぁ、たまにこんなこともあります。
なんとか泡を流しきり朝食へ。今日は午前と午後に1社ずつ訪問なので少し時間はあります。
午前中にヒッコリーパターのメーカーを訪問です。いくつか小物を紹介して頂いたのですが、あまり良い品がなく、新商品は断念。少しパターを発注してきました。
その後、まだまだ北へ移動です。テイ・ロード・ブリッジ(Tay Road Bridge)を渡り、ダンディー(Dundee)を抜けて北へ。フォーファーと言う小さな街にある取引先を訪問。ここは、来る前に発注を済ませていたのでご挨拶程度。しかしここのオーナーはとても話し好きで、ほとんど仕事以外の話をして終了。
フォーファーを出て更にA90で北上します。今夜の宿はストーンヘイブン(Stonehaven)。この宿には参りました。なんと予約した部屋にはトイレとシャワーが付いていないのです。B&Bに泊まると当たり前のことですが、最近はもう慣れていないので、シャワーはまだしも、トイレは何度もいくので面倒でした。
しかも、この宿にはwifiもなく、自前の携帯もつながらない始末。これでは部屋で仕事が出来ないので寝るしかないですね。
2泊目の宿の部屋からの景色。セルカークの街中です。
その宿の鍵。右のレトロな形状が部屋の鍵。下の持ち手の部分が青い現代的なのは、宿の玄関の鍵。
このような鍵の場合は、部屋にはいったらこの鍵でロックをして、さしっぱなしにしましょう。そうすれば外部(反対)から開けられなくなります
【6月27日(金)】
朝も早々にチェックアウトして、近くの駐車場に車を止めてPCで仕事をしました。たぶんここには二度と泊まらないでしょう。
さて、今日はアバディーンにある取引先が最近OPENしたティールームを訪問です。開店とほぼ同時刻の10時過ぎに到着したのですが、すでにお客様がいて時間が経つにつれ大盛況。私も紅茶を頂いてから、ホームメイドスープ(パン付き)、デザートまでごちそうになりました。スタッフだけでは手が足りず、オーナーまでも駆り出されるほどの大盛況。私も手伝おうかと言ったら、ジョークで「じゃあ皿洗い」って言われました。
お昼時を過ぎてもお客様は途切れそうも無かったので、予定より早めに帰ることにしました。その後、アバディーン市内を少し視察して、ホテルを予約したアバディーン空港へ。
ガソリンを満タンにして、空港でレンタカーを返却しホテルへ。このホテルは前にもに泊まったこともある、問題ないホテルです。何もない普通のビジネスホテルですが、この素晴らしさに感動。水圧のあるシャワーを浴びて就寝。
この湯沸かし器(シャワー)は危険です。お湯の出が・・・。
このシンクもちょいレトロ。お湯と水が分けてでるタイプ。お湯といっても熱湯なのが玉にキズ。
シンクの左についていたこの金具、何だと思います?歯ブラシ立てか!?!?
【6月28日(土)】
さて、帰国です。朝10時半頃発のフライトなので、ふつうに朝食を食べて9時前にホテルをチェックアウト。アバディーン空港~アムステルダム~成田空港へ。
標識も石に立てかけてあるタイプは珍しい。
取引先が経営するティールーム。CARi & Co. Victorian Tearoom
大繁盛でした。
【6月29日(日)】
帰りの機内も満席。最近は自分で持ち込んでいるタブレットもありそこに自分の好きな映画や書籍をそれに入れてあるので、かなり時間をつぶすのが楽になってきました。無事に成田空港に到着。