2020/04/12 13:16


 エディンバラ市内にいた牛? 今回の出張は航空券の関係と帰国時の遅延で15泊17日の旅となり、15日間をレンタカーで移動し過去最高の約1835マイル(約2936km)走りました。毎度の事ながら、道を間違えたり、訪問先まで迷ったり、またホテルを探し続けることもあり、無意味な走行距離も含んでいますが、実際に車のメーターで計測された距離です。

※私個人としての英国出張は15回目となりました。今回は訳ありでVA(ヴァージン・アトランティック)航空を利用しました。


【6月30日(金)】
 いきなり成田発が1時間遅れるハプニングからこの旅が始まりました。成田空港~ヒースロー空港(英国 ロンドン)まで約11時間の飛行。その後、順調にいっていればヒースロー空港で2時間の乗り換え時間があるはずでしたが、成田での1時間の遅延と、ヒースロー空港到着後の入国審査前のセキュリティー・チェックによるモタモタ。広大なヒースロー空港をほとんど小走りで行き、乗り継ぎ場所へ着いたのがボーディングタイム無視の出発予定時間の5分後。(>_<)

 しっ、しか~し!乗り継ぎ便のグラスゴー(Glasgow)行き国内線BMI(ブリティッシュ・ミッドランド航空)が、約1時間の遅延発生。助かった~と思いきや、1時間遅れの飛行機に乗り込んだ後、貨物が足りないと言う理由で飛行機が動き出すまでまた約1時間待ち。さらに、離陸の順番待ちで30分。ようやく飛んだと思ったら、疲れて寝てしまいグラスゴー空港に到着。やっと着いた!と時計を見ると既に夜9時すぎ。でも外は夏の日が長いスコットランドですので、明るかったです。

 ホッとして、荷物受け取り所へ向かいましたが、ハプニングはこれで終わりではありませんでした。なんと荷物が待てど暮らせど出てこない!BMIへクレームを出すと、夜11:30到着の便でグラスゴーに届くとのこと。翌朝にはホテルへ届けてくれると言われたんですが、そこんところがちょっと信用できないこのお国柄。しかも翌日(1日)の宿泊先を決めていないこともあり、悩んだ末、予約していたレンタカーを借りてM8にてグラスゴー市内のホテルにひとまずチェックイン。その後、深夜11:30にもう一度空港へ戻り荷物を引き取ることにしました。

 深夜11:30、ほとんど人気のない空港に行き、最終便かと思われる飛行機の乗客達がパラパラと降りてくる中、回り続ける荷物の台をじっと見て待つこと30分。最後の最後に出てきました!ロストバゲージとは言うに言えないようなこの結末でしたが、何にせよ良かったです。しかしこの日は長かった~。


【7月1日(土)】
 到着翌日から土日のため2連休でした。航空券の関係でこのような日程になったのですが、昨日の疲れを癒すのにちょうど良かったです。グラスゴー市内のホテルをチェックアウトし、M8~A8~M8にてエディンバラ(Edinburgh)へ向かいました。久しぶりにエディンバラの街をゆっくり探索する1日となりました。お昼はエディンバラ城からまっすぐ降りてきた通り沿いにあるレストランで食事をし、その後、市内の聖ギレス教会を見学しました。中には素晴らしいステンドグラスもあり、他の人も撮っていたので写真を撮り始めると、係員が「写真を撮るならば£1.00寄付してください」とカメラのマークのシールを胸に張られました。その後、エディンバラの街を出てM8~M9に乗り継ぎ、宿泊予定のスターリング(Stirling)へ向かい、郊外のホテルに宿泊しました。


【7月2日(日)】
 休日2日目、スターリングからM9に少しのり、A84~A821にてトロサックス地方(Trossachs)のカトリーン湖(Loch Katrine)へ行きました。カトリーン湖では「サー・ウォルター・スコット号(Sir Walter Scott)」という名の蒸気遊覧船があり、それに乗ることにしました。細ながーい湖を往復するコース(大人£7.50)に乗船し、天候も良くとても気持ちよく遊覧できました。蒸気船とい蒸気船に石炭を補充うものに私は初めて乗りましたが、エンジンルームで石炭を補充する様子を間近に見ることができ、また船の後ろの方に乗ると石炭の灰がポツポツ落ちてくるのです。この遊覧船はかなりレトロな雰囲気も味わえますので、オススメです。


 その後、A821~A84~A820~A9~A822で、パース(Perth)の西にあるドゥロモンド城&ガーデン(Drummond Castle & Garden)へ行きました。あまり期待していなかったせいか、左右対称に作られた素晴らしいガーデン(写真下)があり驚きました。チャンスがあればこれも必見です。昨日と同じスターリングに宿泊。


【7月3日(月)】
 スターリングは私が英語を学んだところでもあり思い入れも深い街なのですが、住んでいたせいかほとんどの名所を行き尽くしているため、すぐに出発。M9~A8でエディンバラへ行き、市内近郊にて2社訪問。その後M8~A8~M8にてグラスゴーへ戻り市内に宿泊。


【7月4日(火)】
 この日はグラスゴー付近で3社訪問。午後3時前に全ての訪問が終わってしまったため、しばしグラスゴー市内を歩き、夕飯に昨年見つけたチャイニーズレストランへ行こうとしたら、そのちょっと手前に新しいレストランを発見!同じバイキングスタイルのチャイニーズレストランで£8.99!そこで夕飯決定。バイキングは身体に良くないですね。ついつい食べ過ぎてしまいます。昨日と同じグラスゴーに宿泊。


【7月5日(水)】
 新たな取引先へ午前中に訪問しました。グラスゴー付近にセーターの工場があり、今後代理店として契約が進みそうです。その後、グラスゴーからM8~A8~M8~A720~A7でボーダー地方(Borders)へ行き、タータン等で有名な老舗ロッキャロン社(Lochcarron of Scotland)を訪問しました。ボーダー地方では必ずと言っていいほどご厄介になるドライバラ・アビー・ホテル(Dryburgh Abbey Hotel)に宿泊。ここは静かで落ち着くんです。


【7月6日(木)】
 2社訪問。昨日と同じドライバラに宿泊。


【7月7日(金)】
 今日から4日間は、フリータイム。この4日間で英国南東部を探索予定。まずは一気にA7~M6~A500(もちろん途中休憩はありました)で南下し、ストーク・オン・トレント(Stoke-on-Trent)に行き少しお買物。さらに南下しスタッフォード(Stafford)市内に宿泊。


【7月8日(土)】
 さらに南下し、M6~M6Toll~M6~M1へ。M1の途中、15A出口でシルバーストーン(Silverstone、F1がおこなわれるサーキット場)の看板を見つけ、急きょ見学することにしA43で向かいました。しかし残念ながら、イベント使用中だったため見学不可。気を取り直しA43をさらに進みM40~M25(S)を通り、ウィズリーRHSガーデン(RHS Garden Wisley)を見学。このガーデンは規模も大きく、全てを見てまわるのには一苦労です。天気も良かったのでほとんど見て歩くと、様々な花や植物,果物までなっているではないですか!

 その後、M25~M26~M20で、当日に電話予約したはずのアッシュフォード(Ashford)付近のホテルへ行くと、なんとダブルブッキングで「満室」。何とか探してもらって同じ系列のメイドストーン(Maidstone)付近のホテルを予約してもらいました。宿泊料金が当初の価格より安くなったため、「まぁいいか」とそこに宿泊しました。


【7月9日(日)】
 早朝、メールを確認すると日本から緊急連絡が入り、同行していた二人が帰らなければならなくなりました。ヒースロー空港へ送ることとなり、急いでチェックアウトをしようとレセプションに行くと、予約の料金より£46も高い料金を言われ困惑。時間がなかったので空港へ送った後に再度このホテルへ戻ることにして、その場は取り合えず言われたとおり支払い、M20~M26~M25~M4でヒースロー空港へ。チケットを変更してもらい無事13:00の便に乗れるよう手配し、その後メイドストーンのホテルへ戻ると、やっぱりホテルのスタッフが間違っていて謝ってくれて返金。一人旅になったこともあり若干予定を変更して、M20~A249~M2~A2を行きカンタベリー大聖堂(Canterberry Cathedral)を見学。カンタベリー付近のホテルに宿泊。

【7月10日(月)】
 A2を少し走ると、フランスへ渡る大小の船が多数並ぶドーバー(Dover)港町へ到着。そこはなんとなく英国っぽいというよりヨーロッパっぽい町でした。その後、多くの学生達や他のヨーロッパ諸国の観光客が多くいたドーバー城を見学しました。このお城は高台にあり、その後A20~M20を行き、リーズ城&ガーデン(Leeds Castle & Garden なのにリーズではなく、メイドストーン付近にあります)を見学。英国での私の経験上、過去最高の入場料£13.50!ちょっとビックリでしたが見所満載で、特にお子様連れの家族が行くと一日楽しめそうです。生垣で作られた迷路も一人で迷ってみました。夕方4時過ぎにホテルを探し出したのですが、この日はなかなか見つからずM20~M25(N)~M1を北上し、結局ルートン空港にあるホテルに宿泊しました。


【7月11日(火)】
 ヒースロー空港付近にある会社を訪問。急な日程でお会いいただき、またお昼までごちそうになってしまいました。美味しい中華料理、ごちそうさまでした。昨日と同じホテルに宿泊。


【7月12日(水)】
 急きょ予定を変更してしまったため、訪問予定だったスウィルケン社(Swilken of St.Andrews)の都合が合わず訪問取り消しになりました。しかしスウィルケン社の社長が朝ホテルまで来てくれて、取り合えず会うことが出来ました。今年から取引が始まり、既に同社のボストンバッグやシューズバッグ,木製パターなどを取り扱っています。独自で登録したスウィルケン・タータンが素晴らしいです。


【7月13日(木)】
 最後の訪問先へのアポイントメントが午後からだったため、少し寄り道をして「国立石炭採鉱博物館(National Coal Mining Museum for England)」へ立ち寄りました。少し覗いてみるつもりが、地下140mにある昔の採掘場の見学ツアーがすぐ始まるとのことと無料というので参加してしまいました。約1時間15分のツアーでしたが、ここはお薦めです!残念ながら、火気&バッテリー付き機器などの持ち込みが禁止だったため、写真は撮れませんでした。楽しみすぎて少し遅れ気味になってしまった最後の訪問先は、まだ取引のないところです。リーズ(Leeds)郊外にあり工場を見せていただいて、サンプル生地をいただいて帰りました。明朝のフライトが早いので、早々に予約済みのマンチェスター空港付近のホテルに行き、宿泊。何度来ても帰国後の2~3日はつらいのですが、帰国前日の夜は時差ぼけを軽くしようと寝ないようにしているのです。


【7月14日(金)】
 日本が恋しくなってきました。マンチェスター空港8:20発BA~ヒースロー空港13:00発VS。朝マンチェスター空港で8:20発のヒースロー行きBAに乗り込むまでは、問題ありませんでした。離陸前に少し陸上を動いてから、片方のエンジンが動かないとのこと。その後、エンジンの点検で1時間半くらい機内で待たされましたが、結局直らないとのことで飛行機から全員(約140名)おろされました。この時既に10:00。それから、預けたスーツケースを一旦引き取り、140人全員がチケットカウンターで大行列。にもかかわらずBAのチケットカウンターには、担当者2名のみ。私は半分より前の方に並べたのですが、それでも50分くらい並んで、ヒースロー行き11:05発にギリギリ乗ることができました。しかし、当然この飛行機に乗れるだけ乗ってくるため、出発が40分の遅延。それでヒースローに着いたのが12:45。なんとか13:00発に間に合いそうですが、ここで僕のチケットに問題がありました。国内線と国際線が1つにまとまったチケットではなく、2つに分かれていたのです。よって普通の乗り換えが出来ずに、またヒースローで荷物を引き取ってからヴァージンのカウンターでチェックインしなければなりませんでした。走ってヴァージンのチェックインカウンターに着いたのが13:10。こんな時に限ってVS900は定刻通り出発してました。しかたなく、チケットを明日の同じ便にしてもらい、ヒースロー空港付近に宿泊。


【7月15日(土)】
 かなり早めに空港入り。ちょっと遅れましたが問題なくヒースロー空港を出発。約11.5時間の飛行。


【7月16日(日)】
 朝9:20頃、成田に無事到着。今回は行きから帰りまで、ハプニング続きの旅でした。