2020/04/13 16:10

 久しぶりのロンドン(London)と、スコットランド(Scotland)という今回は9泊11日の旅です。ロンドンでは電車とバス&徒歩の移動で、その後、国内線LCCでガトウィック(Gatwick)空港からグラスゴー(Glasgow)へ。初めて利用するガトウィック空港でしたが、ヒースロー空港のように巨大ではなく、コンパクトでわかりやすい空港でした。後半はグラスゴー空港でレンタカーを借りて車での移動です。スコットランドを少し走り回って走行距離は249.6マイル(およそ400km)。

 ※私個人としての英国出張は30回目となりました。


【1月12日(日)】
 またまた理由を聞くのを忘れましたが、出発時刻の前倒しは今回も健在でした。しかも今回は荷物を預けるカウンターでその事実を告げられたのにもかかわらず、その時は「またか~」って思っただけで、この出張記を書く時に「聞くの忘れた!」って思い出しました。まぁ、10分だけですけどねぇ~。

 さて、また今回もKLMです。成田空港~スキポール空港~ヒースロー空港へと移動。両フライトとも座席は満席。

 アムステルダムでの乗り継ぎは、ほぼ予定どおり。アムステルダムからヒースローへのフライトでは機内に入ってから、チケットに書かれている座席を探していたら、もちろんその席は空いていました。座ろうとしたら隣の女性が「ここは06Dだよ」って言うんです。だから「ほら、ここでしょ?」ってD06と書かれている手持ちのチケットを見せると、「それはゲート番号」ってwww。何とも恥ずかしい失態。

 自分のチケットをよーく見ると、私の座席番号は08Aでした。06Dがたまたまその女性の連れ(後から入って来た)の席だったようで、教えてくれたから良かったですけど、間違えたままどっかり座ったあとに、その席の保有者に来られたときの方がよっぽど恥ずかしい思いをしたでしょう。

 ヒースロー空港に到着し入国審査へ行くと意外にも少ない行列。ラッキー!と思いながら、EU以外用の列に並び、私の前には20人程度。これなら10分もかからないだろうと高を括っていました。審査官のブースも沢山開いていたのにもかかわらず、私の前に並んでいた外国人の方々(国籍不明)のほとんどが、これまたえらく長い時間がかかるのです。

 散々やりとりをしたあげく、途中で審査官がパスポートと書類をもって裏の事務所へ行くのです。5分ぐらいすると戻ってきて何かを説明して何とか終了。私の前にいたほとんどの人たちがみな同じ事を繰り返すので、私の前には20人程度だったのにもかかわらず、待ち時間は30分以上。ちなみに私は、3~4つ程度の質問に答えて、1分もかからず終了。

 預けていた荷物を持って地下鉄(ピカデリーライン)でホテルへ。久しぶりの地下鉄です。今まで買ったことがなかったオイスターカード(いわゆるsuicaやpasmoのようなもの)を手にしてみたかったのですが、基本的にロンドンにはあまり来ないし、来ても地下鉄や電車もほとんど乗らない。今回の出張でも今日の片道だけの乗車だったので、普通に切符を買いました。

 ホテルへ到着しシャワーを浴びて寝ようかとシャワーを浴び始めると、ちょっとしたハプニング。壁に備え付けタイプのシャンプー兼ボディーソープの容器が完全に空っぽ。押しても押しても空気しか出てきません。もうシャワーを浴び始めてから気がついたので、クレームも無理。この程度のことでいちいちクレームしても逆に面倒なので、洗面所の壁面に備え付けてある洗顔&手洗い用ダブ(Dove)で代用。こちらはたっぷり入っていたので、ビショビショのままシャワールームから3回ほど出て、髪の毛から全身を洗ってやりました。21時過ぎに就寝。

レンタカーのエンジンを掛けると、下からウィーンっと現れた単なるディスプレイ。最新カーナビ!かと、ぬか喜び。

結局、いつもの古いカーナビを付けました。


【1月13日(月】
 3時前に目が覚めました。早起きです。まだ暗いところ少しPCで仕事をしてから、例のごとく二度寝。いつもどおり安めのホテルですので、コンチネンタル・ブレックファーストのはずですが、何故か温かい食べ物(ソーセージ、スクランブルエッグ、ビーンズ)もおいてありました。もちろん料金込みですが、味は微妙でした。それにしてもロンドンの宿は高いなぁ。

 朝食を食べ終えて一旦部屋に戻り、出発の準備を整えてから部屋を出ると、ちょうどホテルの従業員がいました。このホテルにはあと2泊するので、部屋番号と、シャンプー&ボディーソープが無いことを伝えて仕事へ。

 今日と明日はギフトショーなるイベントを視察です。1日目は全てを見るだけと決めて、一日中会場を歩きまわりました。特に商談も無いまま夕方に知人と会い、一緒に外へ出ると珍しく大雨。折角、日本から持ってきていた折り畳み傘もホテルに忘れていました。しかたなく、近くのパブへ行きで夕食をごちそうになりました。食事の後、外へ出るともう雨はやんでいたので、歩いてホテルへ。部屋に戻ると、シャンプー&ボディーソープが満タンになっていました。

ビクトリア&アルバート博物館。

ロンドン自然史博物館。

ハロッズ。


【1月14日(火)】
 早寝早起きができるのは英国出張時だけです。AM2:30起床。寝るのも早いので睡眠時間は問題ないのです。

 早めに会場入りして、1社取引先と商談。その後、数社と話をして昼過ぎには終了。天気も良いし、午後は少し市場調査を含めてロンドン市内を歩いてみることにしました。ロンドン市内のお土産屋さんでは、相変わらずずいぶん高い価格で販売してます。モノによっては当社が日本で売っている価格より高いモノも多数ございました。ロンドン観光に行くみなさま、お土産を買う場所には気をつけて下さいね。

 ギフトショーなどの建物内を歩くのとは訳が違い、風景や建物を見ながら歩いていたら、気がつくと外だけで軽く1万歩を超えていました。本日、計2万2千歩。

 ホテルへ戻る前に、昨晩ネットで予約しておいたガトウィック空港行きバスの停留所の位置を確認してみることにしました。しかし、特に看板なども見つけられなかったので、ネットに掲載されていた大まかな地図の辺りで待つしかないようです。このいい加減なのが、安さの秘密と理解しておこう。

 PDFでダウンロードしておいたバスのチケットの控えを、ホテルのフロントで印刷してもらいました。ここのところテレビではスヌーカーをやっていて、これまたボーっと見てしまうんです。そのまま見ながら寝てしまいました。

ロンドンの街中にもラウンドアバウト。ちっちゃい。

ロンドン市内の雰囲気の良さそうなパブ。


【1月15日(水)】
 AM1:30起床。テレビが点いていたせいか、なんか更に早起きに磨きがかかってきました。無理して寝ようとしても無理なことは解っているので、眠くなるように仕事。空港行きのバスの時間は10:10発で、バス停もホテルから徒歩2分くらいの場所だったので、朝はゆっくりできました。

 バスと言っても12人程の座席があるマイクロバスで、乗客は9人。印刷しておいたチケットの控えを渡すと乱雑に半券部分をちぎり取り、ボロボロの半分を返されました。あまり愛想の良くない運転手さんですが、これまた安さゆえ。

 ガトウィック空港への基本的なルートは決まっているのでしょうが、混んでいる道は出来るだけ避けて、細い道でもガンガン進んで行っているようでした。およそ1時間ほどで空港に到着。

 今回の国内線LCCは、easyJetを利用しました。出張前にネットでチケットは購入済みです。チケットを買う際に、預ける荷物の有無や大きさ・重さなどにより価格が違うので要注意。自分の荷物の大きさや重さを知らずにチェックインすると、チェックインの時に高めの追加料金を支払わなくてはならなくなります。また持ち込み荷物の規制も通常より厳しく取り締まっているようです。

 私の隣のカウンターでチェックインしていた若いカップルが、持ち込み荷物の大きさを指摘され、規定の枠(金属製のパイプで作られた枠)の中に小さめのスーツケースを押し込んでました。なかなか入らず悪戦苦闘。男性が無理矢理押し込んでましたが、今度は取り出すのにも大変そうでした。あの小さめのスーツケースは、相当傷ついたでしょう。

 私の手荷物はリュックなので問題なし。また預ける荷物も予定どおり20kg未満で難なく終了。チェックインが終わってから担当の方に、「次回から横の優先カウンター(easyJet Plus)に並んでね」って言われました。実は私は事前に荷物を預けられるように支払いをしていたので、空いている優先カウンターで出来たそうです。少し多めに並んだだけですが、次回利用することがあるかもしれないので覚えておくことにしておこう。

 30分くらい空港内を見て回って、フライトは予定時刻に出発。グラスゴー空港で預けていた荷物を受け取り、空港付近のホテルへ。

 ホテルにチェックインするときに、手紙か荷物が届いていないか確認したけど何もないとのこと。実は出張直前にネットで購入しておいたデータ専用simカード(次回の出張分として)を、このホテルへ届くように手配しておいたのですが、まだのようでした。予定では今日か明日に届く予定でしたが、このホテルは帰国前日にも泊まるので、その時また確認することにして部屋へ。

エディンバラのニュータウン【1】。

エディンバラのニュータウン【2】。


【1月16日(木)】
 翌朝になって気がついたのですが、部屋の入り口(ドアの下)に封筒がありました。やっぱり購入しておいた品が届いていたんです。大きな金額のモノでは無いですが、これで安心です。

 今朝は昨日の移動疲れの影響か、目が覚めたのは朝3時半くらいでした。朝食まで仕事をしたり、テレビを見たり、ネットで日本のニュースを見たりしていました。

 空港でレンタカーを借りて、車内でライトや空調などの操作方法を確認するためエンジンを掛けたら、ウィ~~~ンって、6インチぐらいの画面が出てきました。おっ!最新のカーナビ付きだ!!と喜んだのもつかの間、ボタンをいじっているとカーナビは使用できないようになっていました。そうですよね。カーナビは有料オプションですもんね。

 気を取り直して自前の旧型カーナビをセットして出発。いつもの事ながら、カーナビに電源を入れると「この地図データはもう20ヶ月以上経っています。道路が変わっている可能性があるので、気をつけて運転して下さい」とのこと。地図データをダウンロードで購入して書き換えてもいいのですが、2~3年使ったら買った方が安くなるのでもう少しガマンです。

 今日は午前中にグラスゴー郊外にある取引先と商談です。空港から車で15分くらいの所で、何度も足を運んでいるのでカーナビや地図が無くても行けてしまいます。新商品も数点発注できて、約2時間弱で商談も終わり、午後はエディンバラへ。

 エディンバラに到着し、いつも利用している駐車場に車を止めて、いつもどおりにその駐車場内にあるトイレへ行ったら、なんと有料になっていたのです!30p(約52円)ですが、今まで無料だった事を考えるとちょっと抵抗がありました。しかし自然現象には勝てず入りました。前回に来たときのトイレは異常に臭く、暗く、汚いトイレだったけれども、有料化して高級トイレに大変身!これはコレで良いかも、とも思いました。手を洗う蛇口からはお湯もでましたし、石けんは泡、新型のエアタオルも装備。

 その他にも2カ所、無料だったはずの公衆トイレも同じようにきれいになって有料化されておりました。そこはどちらも20p(約35円)。日本以上にクレジットカードでの決済が主流ですが、小銭も持ち歩いてないと困りますね。

 駐車場も無料で割安な郊外のホテルへ行くと、なんとも景色の良い部屋を取ってくれました。このホテルには3回目なのですが、いままで駐車場が見える裏側で且つ低層階だったのでしょう。景色なんて良いとは思っていませんでしたが、今回は5階(実際は6階)。しかもこのホテルは周りより少し高台に建っているので、エディンバラ城が見える側で素晴らしい景色でした。

グラスゴー大聖堂(一部工事中)。

グラスゴー大聖堂の内部。


【1月17日(金)】
 久さしぶりに、ボーダー地方へ行くことに。昔は取引先が数件有ったので、毎回のように訪問して近くで宿泊までしていましたが、ここ数年は廃業などで取引先が無くなり、あまり足を運んでいませんでした。

 久しぶりなのでカーナビを頼りにエディンバラから南下していくと、何も無かったところにラウンドアバウトが出来ていたり、途中に穴があったり・・・。市場調査ですので各街にちょこちょこ立ち寄って、お店を見て回ったりして探索。

 昨晩泊まったホテルに戻り宿泊。

グラスゴー交通博物館。

グラスゴー交通博物館の内部【1】。


【1月18日(土)】
 そろそろ時差ぼけも取れてきても良いのですが、朝早く起きてもそのまま起きているし、夜も早くに寝てしまうので、未だに早起きです。

 朝食を食べて、今日はグラスゴーへ移動です。グラスゴーの街を市場調査したのですが、雨風がひどく途中でショッピングモールに入って休憩しつつ、また出てみたりの繰り返し。

 実はグラスゴーでは今年『第20回コモンウェルス・ゲームズ』が7月23日~8月3日に開催されるのです。コモンウェルス・ゲームズって日本ではほとんど知られていないと思いますが、英連邦に属する53の国と地域から71チームが参加して4年ごとに開催される総合競技大会です。日本は出られませんが競技に柔道もあるんですよ!もちろん英国は4地域が別々に出場しています。

 この経済効果もあり街中が工事中のような感じでしたが、街には活気があるように感じました。

 今日と明日は訳あり特価にて、高級ホテルに宿泊です。私は使いもしないが、プールやジムなども完備されているそうです。しかもご丁寧に下層階か上層階の希望まで聞かれたので、慣れない私はついつい上層階と答えてしまいました。16階建ての14階。昨日のホテル以上に高いので、これまたクライド川を眺める景色がよかったです。部屋で少し落ち着くまで時間がかかりました。

グラスゴー交通博物館の内部【2】。

グラスゴー交通博物館の内部【3】。

ラスゴー交通博物館の内部【4】。


【1月19日(日)】
 残すところ、実質あと2日です。今日と明日は今回のメインイベントの視察です。比較的、小さな会場ですが、既存の取引先も15社以上出展していて更に新商品も探すため大変な2日間です。

 夜は取引先の1社と、近くのイタリアンレストランで夕食を共にしました。なんと同イベント出展社割引があって30%も引いてくれたのです。しかも1品が異常なボリューム。私はピザをオーダーしたのですが、日本で普通のLサイズピザ(たいてい3~4人前)が1人前として出てきました。スターターにスープもドでかいボウルで頂いていたので、半分食べるのがやっとでした。残してごめんなさい。

 慣れない高級ホテル(超特価)で連泊。

グラスゴーのクライド川沿いにあるBBC SCOTLAND。


【1月20日(月)】
 昨日に引き続き、イベントの視察です。今夜はグラスゴー空港内のホテルに宿泊のため、チェックアウトして荷物をレンタカーに入れてから、見きれなかったスタンドを見て回り、数社と商談。収穫のあった2日間でした。

 ガソリンを満タンにして空港でレンタカーを返却しホテルへ。グラスゴーへ到着したときに泊まった同じホテルです。


【1月21日(火)】
 さて、帰国です。朝10時半頃発のフライトなので、ふつうに朝食を食べて9時前にホテルをチェックアウト。グラスゴー空港~アムステルダム~成田空港へ。


【1月22日(水)】
 帰りの機内は、すごく空いていて快適でした。無事に成田空港に到着。


※この出張記は、一部お店やホテルなどの名称を明記しておりません。何かお知りになりたい方は、メールやツイッターなどでお尋ね下さい。お答えできる範囲でご返事致します。また内容については、後日また思い出す事があれば追記・変更することもあります。


<余談>
 今回の出張中にテレビで見たのですが、近年英国では道路の破損(アスファルトに穴が開いている)による、車の故障被害が年々増加していて、深刻なことになっている様です。確かに車で運転していると、一般道路も高速道路も、結構な数の穴が開いていました。これまた深い穴もあるんです。

 今回、実際に車を運転してみて、このニュースが気になっていたせいもあると思いますが、以前より穴が沢山あるような気がしました。下手によけようとすると事故に繋がりかねないので、よほど余裕が無い限りは突っ込んでしまうしかないでしょう。地元の方や毎日通る道路なら穴のある場所を覚えるので回避できるのでしょう。

 直しても直しても、イタチごっこのようにまた穴が開いてしまうのでしょうが、改善してほしいものです。