2020/04/13 21:06
ウェールズ(Wales)のカーディフ(Cardiff)空港から入り、レンタカーでスコットランド(Scotland)のグラスゴー(Glasgow)まで行って、イングランド(England)のマンチェスター(Manchester)へ戻って、レンタカーを返却。走行距離は747マイル(およそ1195km)。土曜日にまでアポを入れての超ショートトリップでした。
※私個人としての英国出張は34回目となりました。
【6月1日(水)】
家を出てすぐに、フライトについてのメールが携帯に入り、20分の遅れとわかったものの、もう出てしまったのでそのまま空港へ向かいました。
さて、また今回もKLMです。成田空港~スキポール空港~カーディフ空港へと移動。予告どおり20分遅れで出発し、機内はほぼ満席だったのに隣が空席でラッキーでした。
KLMの機内の日本語対応の映画が多いのですが、今回6月4日から日本で上映される「ロイヤル・ナイト~英国王女の秘密の外出~」があったのです!しかしこれは日本語対応ではなかったので、我慢して帰国してから見る事にしました。私の英語力では十分理解できないのは解っています。それでも他の4本の映画を見て、ほとんど寝ずにアムステルダムに到着。
元々乗り換え時間に1時間半ほどしかなかったところ20分遅れだったので、前回と同じくセキュリティー検査は優先レーンを通していただき、トイレに寄っただけでそのまま次のゲートへ行きました。カーディフ行きは小さな飛行機ですのでバスで飛行機まで移動です。遅れもなく離陸し、定刻どおりカーディフへ到着。
小さな空港は本当に早いです。早くて良い!!飛行機を降りるのも、入国審査も、荷物が出てくるのも全て流れるように終わります。これだからやめられない。空港内のホテルまで歩いて行き、チャックイン。スマホ用の前回のsimには事前に日本からネットでTOPUPしておいたので、今回は差し込むだけですぐに使えました。
カーディフ空港に到着。
【6月2日(木)】
空港までシャトルバスがあったのですが、待っている時間のほうが長そうだったので歩いて空港へ行き、予約していたレンタカーをピックアップ。ここ数年、ネットで予約できる格安レンタカーと称されるところで借りていたのだが、何故かたいして安くない。というより、結果的に高いことの方が多い気がしたので、今回は大手レンタカーで予約しておいたものです。予約どおりの価格で、オプションを付けるようにウダウダ言ってこないので、気持ちよく借りられました。
もちろん数十ポンドでも安くするためと、眠気防止のためにマニュアルの小型車ですが、このブルー(真っ青)は目立って良いです。しかし、トランクの開けるのに2分ほど掛かりました。まさかマークを押すと持ち手になるとは・・・。外国車は難しいなぁ。
真っ青のレンタカー。トランクを開ける方法に悩んだ2分間。
さて荷物を積んだら出発です。出発しようとカーナビに登録しようとしたら、おおよそ50分掛かるとのこと。この時点で20分の遅刻になります。朝早めに出たつもりでしたが、最初からえらいことになってきました。まぁ英国人らしく慌てずゆっくり運転です。訪問予定時刻を過ぎそうになったので、とりあえず車を止めて電話して20~30分遅れそうな旨を伝え、再出発です。なかなか田舎の工房なので。ゆっくり道を進んでなんとか到着。
さて、初めてのところだったのですが、とりあえず玄関をノックしてみると、足にギプスを付けた若い男性が出てきました。あれ???初めて会うけどちょっと違う感じがする・・・。話をしてみるとこの若い男性は、なんと僕が会おうとしていた方の息子さん!ハッ!この時、日本からアポを取った時のことを思い出しました。工房が移転したことを忘れていたのです。レンタカーを借りた直後にグーグルマップで調べると古いところが出てきたので、そこへきてしまったのでした。実はそこには現在、息子さんが住んでいたのです。
結局、息子さんに正確な住所を教えて頂き、そこから15分程度で着いたのですが既に30分の遅刻が45分に。到着して、まずは平謝り。でも時間も無いので即本題へ。日本での製作実演を元に商品の調達手段を細かく話し、またどのようなデモンストレーションを行えるか、様々な可能性を話し合うことができました。およそ1時間の商談で済み、来た道を少し戻ってからM4を少し走ります。
ウェールズ中南部まで約1.5時間を掛けて北上。本日2社目の訪問先はウェールズ製ウール製品を作る織物工場です。ここは前回も商談したところでしたので、今秋向けの新しい商材を発注してきました。何を仕入れてきたかはまだ言えませんが、今回自慢の逸品を乞うご期待くださいませ!
A483をずーっと北上し、一旦イングランドに入ってウェールズ、またイングランドと境界が入り組んでいる場所を通過し、途中1回休憩をしつつ本日の宿、ランコーン(Rancorn)の街に到着です。
【6月3日(金)】
なんどか目が覚めるものの、眠れなくともベッドで身体を休めるようにするが、やっぱり耐えられず、とりあえずPCで仕事。色々やることは沢山あるので目一杯仕事をしてから朝ご飯。今日は一気にスコットランドのグラスゴーまで移動です。
カーナビをセットするとM6でグラスゴー到着まで約3.5時間。しかし渋滞もあるようだし、低速での運転だし、おそらく3回の休憩を考えると4~5時間は掛かりそう。9時過ぎに出発して、休憩3回目のところはテバイ(Teby)・サービスエリアです。ここはM6で一番お気に入りの休憩スポットです。ここでは少し長めに休憩をして、リフレッシュしたところで更に北上しM6~M74です。
スコットランドへ入国
余裕を持って午後3時にアポイントを取っていたグラスゴー郊外にある会社へ、ほぼ予定通りに午後2時過ぎに到着。少し早めでしたが、問題なく商談ができました。予定より早く終わったので、一旦ホテルへチェックインしてから、歩いて近くのスーパーへ買い物へ。郊外の巨大なスーパーでは、家電や衣類など総合的に売っているところが多いので、見ているだけでも楽しいのです。
少し食料と飲み物を買って、ホテルへ戻りました。テレビではスコットランドの英雄アンディがフレンチオープンテニスの決勝進出が決まり、テレビのニュースでは大盛り上がりです。ふと明日にはまたイングランドへ戻ると思ったら、寝られるときに寝ようと思い、かなり早めの就寝。何時だったかは恥ずかしくて言えませんけど。
【6月4日(土)】
土曜日なのにもかかわらず、こちらから無理を言ってアポを受け入れてくれたグラスゴー西部にある会社を午前中に訪問。実はここが取り扱う商品に対して深刻な問題が発生したと4月にメールを受け取っていたので、どうしても会って話をしなければならなかったのです。
しかし、そのメールを受けとった時点で既に、今回の英国出張のフライトチケット(IN:カーディフ/OUT:マンチェスター)を購入していたので、ウェールズ&南イングランドの旅だったのに強引にスコットランドをプラスしてしまうことになったのです。
語学力の乏しい私にしては、メールではどうしてもわかりにくい表現や伝わらないことが多いのです。でも今回は私もですが、相手様にもかなり無理していただいたのですけれども、直接会って話しをすることができて本当に良かったと思いました。今後の細かな商品についての情報を充分に頭に入りました。
約2時間ほどの商談もあっという間で、これからイングランドへ戻ります。これから戻ることを彼に言ったら、昨日来て今日戻るなんて!って深刻そうに驚いてました。今回の話ができてとても満足できたことを告げると、笑って別れることが出来ました。
さて、イングランドへ戻ります。今日の宿はプレストン(Preston)という街なのですが、昨日北上してきたとき思っていたほど時間が掛からなかったので、M74を戻る途中どこかに一カ所寄ろうと考えました。できればお気に入りのスコットランドで。少しスマホで調べると、スコットランド南部に蒸留所が復活したとの情報があるではないですか!6年前の英国出張でスコットランド南部の蒸留所を巡ったことがあったのですが、そのときは確かに存在しなかったはずです。
その名はアナンデイル蒸留所(Ananndale Distillery)です。ここは1836年に開業し、1895年にはジョニーウォーカー社の手に渡り、1918年に廃業したそうです。その後、約90年以上ウィスキーを作ることはなく、一昨年の2014年11月に新たなオーナー「デイヴィッド・トーマソン教授(Professor David Thomson)」により生まれ変わったそうです。まだ飲めるウィスキーはないようですが、既に2014年、2015年分の予約販売は開始されているようです。
アナンデイル蒸留所【その1】門扉と柵が麦!
蒸留所の見学ツアーももちろんあったのですが、そこまで時間も無いので蒸留所内のカフェ&ショップで、お昼代わりに自家製スープとスコーンと飲み物を頂きました(写真を掲載)。色目はともかく、ここの自家製スープはとても美味しかったです!2種類あったのですが、どちらの名前も忘れました(汗)カレー風味だったような気がします。
アナンデイル蒸留所【その2】2014年に復活した蒸留所。
カフェ&ショップと、外からの見学のみで終わりにして、M6へ向かいイングランドへ向かいます。昨日の行きに立ち寄ったテバイのサービスエリアに最寄りましたが、こちら側(「上り」とでも言うのでしょうか、南下側)のサービスエリアは似ているのですが別物で、下り側の方が私は好きです。
アナンデイル蒸留所【その3】お洒落なカフェ&ショップ。
アナンデイル蒸留所【その4】カフェで食べた本日のスープ(超絶品!)、チーズスコーン、ラテ。
アナンデイル蒸留所【その5】ゴミ箱は、お洒落な樽。
さらにM6を南下し、夕方5時過ぎにプレストンに到着。2日間の長距離運転で目も身体もクタクタなので、ホテルでゆっくりしました。
【6月5日(日)】
毎日、天気が本当に良い一週間です。今日は観光という名の視察です。し・さ・つ、です。過去に1度来たことがあるリヴァプール(Liverpool)の街を視察です。まずは市内まで車で行き長時間駐められる有料駐車場に車をおいて、歩いて市内見物です。あ・・・、視察です。
日曜日と言うこともあってか、朝から多く観光客がいました。リヴァプールと言えばビートルズです。ビートルズに関わるお店などを見て回り、その足でアルバート・ドック(Albert Dock)へ。港周辺のこのあたりは完全にお祭りムードで、お昼時にはとてつもない観光客でごった返してました。
昼過ぎまで色々視察して車に戻り、今日の最終目的地ペニーレイン(Penny Lane)へ向かいます。市内から車で約15分くらいでしょうか。近くの駐車場に車を駐めて、ペニーレインを端から端まで歩いたのです。これをやってみたかったんです!何も変哲も無い道路にも見えますが、ビートルズの名曲ペニーレインを聞きながら歩くと、何かジーンと、くるものがありました。歌に出てくる床屋さんも残っていました。日曜のせいかお休みでしたけど(汗)
ペニーレイン【その1】右の建物とその隣の建物の間がペニーレイン。
ペニーレイン【その2】少し年季の入ったサインボード。
ペニーレイン【その3】左手にワインバー、右手に床屋。
ペニーレイン【その4】民家が続く。
ペニーレイン【その5】木々が生い茂り、木陰が涼しい。
しかしペニーレイン付近にはお土産屋さんのようなものは何もありませんでした。てっきりビートルズに関するお店があるのかと思い込んでました。(探し出せなかっただけかもしれませんね~。)昔はあったのかなぁ?なんて想像したり。
お天気が本当に良かったので、ゆっくり往復してもかなり汗ばむ感じでした。復路でペニーレインにあった小さなお店で、冷え冷えのジュース(ドクターペッパー=59p)を買ってのどを潤し、車へ戻りました。ウロウロゆっくりしすぎたせいか、既に3時を過ぎていました。マンチェスター空港から車で15分くらいの小さな街のホテルに宿泊。残念!アンディは負けました。強いなぁ~、じょこびっち。
ペニーレイン【その6】端が見えてきた。
ペニーレイン【その7】ペニーレイン終了。
ペニーレイン【その8】きれいなサインボード。
ペニーレイン【その9】かなり年季の入ったサインボード。
【6月6日(月)】
もう、帰国です。5泊だと本当にあっという間でした。11:20発のフライトなのに、朝5時半に起きて朝食も食べずに、レンタカーで空港へ。朝食を食べずにと言っても、ラウンジで軽食を無料で食べられるのが解っていたので、あえてホテルの朝食を付けなかったのです。空港付近でガソリンを満タンにしてレンタカーを返却。空港内に入りチェックイン。
セキュリティを通過して、ラウンジで朝食を済ませつつ、PCでメールを最終チェック。マンチェスター空港は3つのターミナルがあるナカナカ大きな空港です。帰りもKLMで、マンチェスター空港~スキポール空港~成田空港へ。
【6月7日(火)】
国際線の機内は75%程。行きより空いていたので、ゆったり出来ました。横になれるくらい空いていたのに、全く寝ずに映画を4本見て、無事に成田空港に到着。本当にKLMの日本語対応の映画の種類は多くて助かります。
※この出張記は、一部お店や宿などの名称を明記しておりません。何かお知りになりたい方は、メールやツイッターなどでお尋ね下さい。お答えできる範囲でご返事致します。また内容については、後日また思い出す事があれば追記・変更することもあります。