2020/04/13 21:21

 スコットランド(Scotland)のアバディーン(Aberdeen)空港から入り、レンタカーで南下し、途中にマン島(Isle of Man)へカーフェリーで渡り、再び戻ってイングランド(England)のバーミンガム(Brimingham)でレンタカーを返却。走行距離は632マイル(およそ1,011km)。前回とは異なり、9泊11日のゆったりした出張となりました。

 ※私個人としての英国出張は35回目となりました。

【1月30日(月)】
 毎度おなじみのKLMです。成田空港~スキポール空港~アバディーン空港へと移動予定。予告どおり15分早い出発予定でしたが、機内に入って扉が閉まっても飛行機が動かない。どうやら空港全体が強風のため、一時的に発着を見合わせていたようで、45分ほどの遅延で離陸。機内は約75%というところでしょうか。みな隣が空いているくらいでした。

 毎度の事ながら離陸のGで寝てしまうのですが、すぐに目が覚めて映画を選んでいると、あった!あった!「君の名は」。人気映画なのに私は観ていなかったのでラッキーでした。そのあと3本の映画ともう一回「君の名」をみて、ほとんど寝ずにアムステルダムのスキポール空港に到着。最近、ほとんどの映画で涙する年になりました。そのお陰か、目の乾燥は少なくなりました。

 元々乗り換え時間に6時間ほどあったので30分程度の遅れは全く影響ないのです。こんな時に限ってセキュリティチェックもすんなり入れて、何事もなくすぐに終わってしまうもんです。初めの1時間ほどはウォーキングがてらに免税店をウロウロ。だいぶ歩いたので、ラウンジで3時間ほどゆっくりして、ついでに食事も済ませました。さすがに眠くなってきたので残りの1時間ちょっとは、また免税店巡り。ラウンジもですが空港内でもwifiがほとんど制限無く使えるようになり、無料で充電する場所も充実しているので、昔に比べれば長い待ち時間もつぶしやすくなりました。アバディーン行きは遅れもなく離陸し、定刻どおり到着。

 小さな空港は本当に早いです。早くて良い!!飛行機を降りるのも、入国審査も、荷物が出てくるのも全て流れるように終わります。これだからやめられない。空港内のホテルまで歩いて行き、チャックイン。スマホ用の前回のsimカードには事前に日本からネットでTOPUPしておいたのですが、なんだか手こずりました。前回は簡単だったのに何でだろう???

 寝る前に歯磨きを、と荷物を調べても歯ブラシがどこにも無い!いつも歯ブラシなどを入れている袋ごと無い。入れ忘れたのだ!爪切りや薬類などの小物一式を入れてある結構大切な袋なのに・・・。疲れ果てて就寝。


【1月31日(火)】
 アバディーン空港までたいした距離では無いがシャトルバスがあったのでそれに乗って空港へ戻り、まずは歯ブラシを買って歯磨き。その後レンタカー屋を探すが前にあった場所には無く、別の方向へ矢印が指しているではないか。ターミナルの建物外に移転していたようで、荷物を引いて歩いて行くと・・・ちょうど泊まっていたホテルの裏側でした。シャトルバスに乗った意味がほとんどなかったです。まぁ歯磨きができただけ良かったかな。

 小型車を予約したのに勝手に無料でアップグレードのようです。マニュアルは変わってませんでしたけど、相変わらずディーゼル車が多いです。前にも書いたかもしれませんが英国ではほとんど、レギュラーガソリンよりディーゼル(軽油)の方が少し高いんです。残念ですがレンタカーでは選べないので運ですけど。

レンタカーを借りたらまずこの写真

 さて荷物を積んで出発です。まずは空港から30分くらいのところにある取引先へ向かう途中の道が工事中。仕方なくかなり遠回りをして到着。2時間弱の商談。ここではなかなか掘り出し物を買い付けができました。実はここでランチをご一緒にする約束でしたので、実は朝食を抜いてきたのです。でないと、少し早めの昼食になることも解っていたので食べられないのも申し訳ないですもんね。言いはしませんでしたが、おなかペコペコで美味しく食べられました。

 次のアポがあるダンディー(Dundee)北部へA90で南下です。ちょうど約1時間で到着し商談。数点の新商品を紹介して頂き次回の発注時に併せて送ってもらうようお願いしました。

 さてここから今晩のホテルを予約したグラスゴー空港まで移動です。ダンディー(Dundee)~パース(Perth)~スターリング(Stirling)~グラスゴー(Glasgow)へ到着。と、1回の休憩だけで、スムーズに行けたは行けたのですが、実はパースを過ぎたところで大きなトレーラーを2車線の右側から追い越すとき、「バチッ!」と鉄砲の弾でも当たったかの様な凄い音が左前で聞こえたのです。運転中だったのですぐには確認できませんでしたが、フロントガラスの左上に小石でも当たったようで、15cm程のヒビが入っていました。なんてことだ!確か聞いたところによると、飛び石とかでのフロントガラスの破損は保険対象外。まぁ、しかもレンタカーを借りるときは強制保険以外は入っていないので必ず実費が確定。

 かなり落ち込みつつ、グラスゴーのホテルへチェックイン。

借りて6時間後ぐらい。隣のトレーラーからの飛び石で負傷したフロントガラス


【2月1日(水)】
 朝食を済ませチェックアウト後、駐車場にあるレンタカーを見ると、やっぱりヒビが入ってる。夢ではなかった。しかもこのホテルの駐車場代が大幅値上げされていて、わざわざ少し安かったこのホテルにした意味がなかったです。

 まぁ~壊れてしまったものは仕方ない。気を取り直して、今日の1件目の訪問先はここから15分ほどです。何度も来慣れているので、ほぼカーナビも必要とせずに到着。ここで取引している商品類は、今後1~2年以内に重要な事が起きます。詳しくは掛けないのですが、その商談のため、ここのところ毎回話しに来ています。少し新商品を発注もしました。

 約2時間弱で終了し、2件目のグラスゴー南部の会社へ出発です。途中、簡単にランチを済ませ、約1時間程商談。その後、M74で南下。夕方になり時差ぼけせいか、疲れが出たのを感じたので、途中のサービスエリアで車を駐めて少し仮眠を取りました。約2時間ほど休んだ後、M74~M6へ進み、カーライル(Carlisle)のホテルに到着。


【2月2日(木)】
 本日は英国雑貨専門店ブリティッシュ・ライフとして、また私個人としても初のマン島への訪問です。時間には余裕を見ていたので、朝10時頃にホテルをチェックアウトし、M6で南下。1回の休憩を挟みつつ安全運転でランカスター(Lancaster)に到着。ここから更に西にある港町から出発なのですが、少し時間があったのでランカスターの街を探索。

 約45分のショートトリップでしたがちょうど良い感じで終え、西にある港町ヘイシャム(Heysham)へ。市内から約15分ほどで港へ着いたのですが、出発の約2時間前だというのに、既に私と同じくカーフェリー待ちの車が15台ほどいらっしゃいました。インターネットで予約していたのでスマホで番号を見せるとチケットを発行してくれました。あとは、車をフェリーの中に入れるまで待機です。

 出港1時間前くらいから車を入れ初めたので、たいして待つことともなくフェリーの中へ。想像していた以上の巨大なフェリーに圧倒されつつも、係員の的確な指示に従い車を中に駐車して、人間は船内のラウンジへ。普通車の数はたぶん約40台ほどいたと思うのですが、船内はゆったりした感じで混み合うこともなく自由に座席を確保できました。

いざ、マン島へ!入船

船内の駐車スペースは2階建て。帰りは上に上がりました~

 マン島は厳密に言うと英国ではないそうです。なのでパスポートが必要だったり、出入国審査的なチェックがあるのかとも思っていましたが、そういうことも全くないのです。同じく過去にカーフェリーで行ったオークニー諸島や北アイルランドなどの離島と全く同じでした。

 出航してすぐに船内の探索です。船内には沢山のイスが並ぶレストラン付きの大きなラウンジ、一等席専用ラウンジ、ペット同伴ラウンジ、お酒を飲めるバー付きラウンジなどがあり、ゲーム機のような娯楽施設(カジノ)やミニショップもありました。

マンクスフェリー船内【その1】階段&通路

マンクスフェリー船内【その2】レストラン&ラウンジ

 上の階は甲板のデッキで、天気が良ければ外のイスに座っていても気持ちが良さそうなところでした。あいにく小雨と強風でしたのですぐに下へ。約3.5時間の航行中、携帯の電波が届いていたのか出航から1時間過ぎたあたりまでは使えていたのですが、途中からブツブツ切れだし全く電波を拾わなくなりました。

マンクスフェリー甲板【その1】後方

マンクスフェリー甲板【その2】雨で・・・

 残り1時間弱になると携帯の電波が入り始めたかと思ったらローミング。なんと英国の携帯通信とは異なるのでした。しかし何故かスマホからのローミング契約もうまくいかないので、携帯はあきらめることに。まぁ、1日くらい無くてもいいでしょう。

 天候も荒れ気味でかなりの揺れも予想していたので、船内では少量の飲み物以外、何も食べないようにしておりましたが、結果的に船酔いもせずに無事定刻の19時過ぎにダグラス(Douglas)へ到着。車でホテルへ移動し宿泊。

マンクスフェリー船内【その3】娯楽施設

マンクスフェリー船内【その4】レジェンド・バー(スタバも!?)


【2月3日(金)】
 昨晩、ホテルのwifiを利用して少し調べると、マン島には2つの携帯キャリアしかなく、2択のようです。でも今日の夜にはまた英国へ戻るので今日一日はスマホ無しで旅することにしました。

マン島【その1】ダグラス

 朝食を済ませてから、車でまずは島の南部カッスルタウン(Castletown)へA5で移動です。ここはかつてマン島の首都でもあったそうです。意外と平坦な道路が多く、約20分ほどで到着しました。車を駐車場に駐めようとしたら、隣の車の老紳士が声を掛けてきたのです。「パーキングカードをそこのポストオフィスで貰いなさい。この道をまっすぐ行ってすぐ右だから」って。

 パーキングカードって何だろうと不思議がっていたら、老紳士のを見せてくれました。どうやらこの辺りでは、駐車場は無料なのですが2時間迄とかの決まりがあるのです。自分の戻ってくる時間を表示しておくためのものだったのです。駐車モラルを維持するための道具の一つのようです。まわりの車もみてみたら、約7割以上が表示していました。すぐに教えて頂いたポストオフィスへ行って、パーキングカードを貰ってきて、時間を表示しました。

マン島【その2】紳士淑女はパーキングカード

 ここで少し観光しましたが、ルシェン城の周りをゆっくり歩いて終了。その後A3~A1でピール(Peel)ヘ向かおうとしたのですが、A3の途中で工事中のため左A36方面へ迂回させられました。ナビに従って行くとA36の途中で細い道を右に曲がり、その先まで行くとなんと車がレスキュー中。どうやら細い道路なのですれ違うときに端に寄りすぎて動けなくなったようです。私はこの道もふさがれしてしまったので、A36迄戻りA27をぐるりと遠回りすることになりました。

 なんとかピールに到着です。セントパトリック島(St.Patric's Isle)にそびえ立つピール城。あいにくの天気になってきて雨と風がすごくピール城の周りを一周するのがやっとでした。お天気が良かったらもっと楽しめたと思うのですが・・・。残念ながら今のところ連日、降ったりやんだりですが雨なのです。車に戻って服を乾かしてから、マン島で一番有名なバイクのTTレースコースへ戻るため、A1~A3へもどり北東へ向かいます。

 コースの看板がたまにあるものの、特に変哲もない普通の道路。たまに道路に凸凹があるのですが、こんなところを猛スピードでバイクが走って大丈夫なのかと心配になりました。そうこう考えてながら運転しているうちにラムジー(Ramsey)に到着。少し寂れたショッピングセンターで飲み物を買うのに、ふと普通に英ポンド札を出してしまったが、後で調べたところ、一応マンクスポンドという貨幣があるそうです。残念ながら見ることはありませんでしたが、次回もし行く機会があったら手にしてみたいですね。

マン島【その3】TTレースのコース

マン島【その4】英語表記の下にマン島語も

マン島【その5】マンクス博物館

 さて、そろそろ夕方になってきました。本日戻る船の時間は19:45出航ですが、心配なので早めに近くで待機したいので戻ります。TTレースのコースA18を南下してダグラスへ。17時閉場のマンクス博物館に30分前に着いたので、無料ですし折角だから見学しました。見終わって、雨でしたが少し街中を歩いて夜景なども見てまわり、早めにフェリー乗り場へ。

 待っている間、車の中でウトウトしてしまいましたが問題なく乗船しイングランドへ。帰りは真っ暗ですし、行きの時より強い雨風(嵐)でしたので、よく揺れました。行きの時は船酔いを怖がってほとんど飲み食いをしなかったのですが、大丈夫そうだったので夕飯を船内で食べることにしていました。少したってからチーズピザ1枚と飲み物を頼んだのですが、大きくて食べきれません。お腹一杯になって少し寝ていたのですが、帰りはよく揺れます。

マンクスフェリー船内【その5】おっきなチーズピッツァ(£7.75)


【2月4日(土)】
 3.5時間で到着のはずが1時間オーバーの4.5時間かかり、下船するときは日付を越えていました。車で15分ほどの予約していたホテルへ行ったのですが、なんと予約がキャンセルされていると・・・。ネット予約は信用できませんねぇ。でも部屋は空いていたので同じ価格で泊めてくれました。念のため目覚ましを朝9時にセットして就寝。

 しかし、自然に7時頃に目が覚め、朝食を済ませてゆっくりしてから出発です。ようやくこの日、初めて晴れました!昨日に引き続き視察日です。特に予定していなかったのですが、ふとチェスターの街を見たくなりM6~M56へ。昔、軽く立ち寄ったことがあったのですが、インターネットで宿の予約なんかできなかった時代だったので、ホテルを探していたんだと思います。なので実際は初めて目にする街並に感動しました!ちょっと来づらいところかもしれませんが、ここはオススメです。本当に良すぎて予定の倍以上の時間を滞在してしまいました。

チェスター【その1】ヴィクトリア女王即位60周年を記念して作られたイーストゲート時計台

チェスター【その2】とっても素敵な街並

 今日はこれからバーミンガムのホテルへ荷物を預けて、レンタカーを返しに行かなければなりません。M56~M6を南下し、途中1回の休憩をはさみつつ、ホテルに到着。チャックインして荷物を全て置いてから、バーミンガム空港へ返却に行きます。なぜなら市内の支店は土日休みなのです。昔は返却できるレンタカーメーカーを使っていましたが、現在の頃は更にリーズナブルなのでそのようなサービスはありません。ディーゼルを満タンにして返却。

 当然、初日につけてしまったキズのことを正直に伝えると、£275請求されました。最悪を想定していたほどの額ではなかったので、少しホッとしましたが、対応してくれた男性スタッフが僕のクレジットカードの種類を見て「このブランドはカード会社は補償してくれるはず。みんなそう言ってる」と言い切るのです。そうなの?と半信半疑にも少し気が楽になってホテルへ戻りました。

 後日、帰国後にカード会社へ電話してみましたが、補償対象外でした(泣)

【2月5日(日)~7日(火)】
 3日間、電車通勤で展示会を視察。今年は気合いを入れて毎日平均40000歩。これだけ歩くと足が痛くなります。しかしその甲斐あってか、少しばかりですが楽しいものが見つかりました!

 この4連泊は厳密に言うとホテルではなく、ウィークリーマンションのようなところでした。部屋もそこそこ広く綺麗で、キッチン付き。冷蔵庫はもちろん、電子レンジ、調理器具、食器類、使わなかった食洗機まで付いてました。但し、リネン交換や部屋掃除は一切ありません。希望の場合は別途有料オプション。でも4泊ぐらいならOKですよね。おそらく今後、値上がりさえ無ければ、毎年お世話になりたい宿ですね。


【2月8日(水)】
 さて、帰国です。チェックインもアウトもホテルと同じ。例年のことですが朝食は空港のラウンジで済ませようと、朝抜きで早めにホテルを出ました。帰りもKLMで、バーミンガム空港~スキポール空港~成田空港へ。


【2月9日(木)】
 国際線の機内はほぼ満席。映画を4本見て、着陸間際の40分ぐらい寝ただけで無事に成田空港に到着。