2025/01/26 12:31

 公式SNSでもお知らせしましたが、2025年1月8日から英国及びアイルランドへの入国にはETA(Electronic Travel Authorisation)が必須となりました。これは英国への入国前に取得する渡航許可証でビザ免除システムに取って代わるもので国境のデジタル化を目的としています、とのことです。専用アプリもありスマホ、パスポート、メールアドレス、クレジットカード(登録料10ポンド)があればご自身で登録できます。詐欺まがいの代行登録サイトもあるようので必ず駐日英国大使館サイトで確認して下さい。

 追い打ちを掛けるように今回の出張中1月16日(木)には、英議会にETA登録料10ポンド→16ポンドへの値上げという改定案が提出されたようです(汗)ただし同17日には英国へ入国を伴わない乗り継ぎの場合は一時的にETA免除ともなったようです。


 さて今回は新しい商品を久しぶりの北アイルランド(Northarn Ireland)から!と意気込み約1年前から計画し旅程の半分を北アイルランドに充てた出張となりました。実は北アイルランド訪問は3回目のはずなのですが英国出張記の履歴には記載がみあたらないので2001年冬以前だったはずです。空路でヒースロー空港(London-Heathrow)からベルファスト(Belfast)入りし後半はレンタカーを借り計4泊して、また空路でスコットランド(Scotland)へ移動しレンタカーでグラスゴー(Glasgow)へ移動しつつ計4泊。同行者1名を連れての8泊10日の旅。

 ※私個人としての英国出張は43回目となりました。

【1月14日(火)】
 今回もロンドンのヒースロー空港への直行便は日本航空「JAL」にて北回りで約14時間。ヒースローで自動入国審査でしたが機械を3カ所変えてもパスポートの読み取りがうまくいかず結局対人で入国審査。約2時間の乗り継ぎ時間でヒースローからジョージ・ベスト・ベルファスト・シティ空港(George Best Belfast City Airport)へはブリティッシュ・エアウェイズ「BA」にて約1時間ちょっとのフライト。


 過去の経験上ヒースロー空港での乗り継ぎではロストバゲージが多い(逆に言えばヒースローでの乗り継ぎ以外ではロストバゲージにあったことが無い)ので少しドキドキしながらベルファスト空港での荷物が出てくるのを待っていました。無事に荷物を受け取りタクシーにてベルファスト市内のホテルへ。

 寝るには少し早いので明日の夕飯の予約をしておいたパブ(The Crown Liquor Saloon)を下見に。


【1月15日(水)】
 過去の北アイルランド訪問は1回目は留学中(1997)に、2回目は業務で共にスコットランドからレンタカーでカーフェリーでの入島(1999~2001頃)でした。その当時の情勢が不安定だったこともありあまり観光らしいことはできておりませんでした。

 よって今回は北アイルランドの現地を知ることから始めるため初日は徒歩にて市内中を視察です。朝食を済ませてまずはベルファスト市庁舎へ。これ夕方のように見えますが朝9時頃です。


 日本にもたまにある三角地に建つ細長い建造物も素敵です。1階にはBARがあり夜は集まるんでしょうねぇ。


 遠目から見たらビッグベン?!?!かと思わせるような形状ですがそれほど高くはないアルバート記念時計塔(Albert Memorial Clock)。しかもイタリアのピサの斜塔ほどではないですが微妙に曲がってたってます。ちなみに広角撮影などはしておりません。また市内で何度も見かけている北アイルランドの路線バスの色が赤ではなくピンク色に見えたのは錯覚でしょうか。


 川の方へ向く途中に1711年から続くバー「McHughs Bar & Restaurant」など本土同様に歴史深い建物などが多く見られました。


 ラガン川(River Lagan)を渡り、タイタニック・ベルファスト(Titanic Belfast)へ。ここは映画にもなったタイタニック号についてセルフガイドで見学できるタイタニック博物館。タイタニック号のスリップウェイ、ハーランド・アンド・ウルフ社の製図室、そしてタイタニック号が設計、建造、進水したハミルトン グレービング ドックのそばに位置し、タイタニック号の構想から建造、進水、処女航海、そしてその後の歴史における位置付けまでタイタニック号の物語を知ることができるそうですが、時間も限られていたため外見とスーベニアショップだけで終了。


  さらに川沿いを進みタイタニック蒸留所(Titanic Distillery & Pump House)。


 ここまで片道約3マイル(約4.8km)をゆっくりですが歩いてきました。若干ルートを変え市の中心部へもどり、英国展仲間からオススメされたエスタブリッシュド・コーヒー(Established Coffee)にて休憩がてらのランチ。既にかなり歩いて疲れていたこともあり、しっかり休憩&昼食をとりました。スモークサーモンはとても美味しく、本日のスープ(リークとジャガイモ)は濃厚で野菜たっぷりという感じ。スープにネギがかかっているのが見えますでしょうか。最近の流行なのかネギを多く使うようです。これがまた日本人の口には合うんです。


 すぐ裏にあった聖アン大聖堂(Belfast Cathedral, the Cathedral Church of St Anne)をとおりがかったので1枚。


 本日最後の視察地「平和の壁(Peace Wall Belfast)」です。ちょうど歩いていたときにタクシーが逆側に停車し中からお客さんが降りてきて何か壁に書いているようでした。


 別の道で戻る途中、普通の道路に大きな鉄の門が開いた状態で2重にそびえたっていました。あとで知ったことですがここはタクシーや観光バスツアーで来るような所らしいです。

 さて軽く2万歩以上は歩いたでしょうか、足の付け根が痛くなってきておりました。一旦ホテルに戻り少し休んでから予約していたパブへ夕食に向かいました。17:30という予約時間が早すぎたのか2番乗り。先客は1グループのみでしたが、食べ始める頃には徐々に増えてきて帰る頃にはいっぱいになっていました。


 ビーフパイについているマッシュポテトにネギが混ぜ込んであって美味。

 アイリッシュ・シチューも美味しく温まりました~。夕食後、綺麗にライトアップされたベルファスト市庁舎へ。


 昨晩と同じ市内のホテルに宿泊。

 【1月16日(木)】
 ホテルでしっかりと朝食をすませて次の2泊は別のホテルなのでチェックアウトし、まずはレンタカーを借りに行こうとホテルのフロントにタクシーを呼んでもらいました。整理番号を書いた紙を受け取ったが待てど暮らせど番号を呼ぶタクシー運転手さんは来ません。他にも待っていた紳士が「たぶん別の客を乗せて行っちゃったんだろう、もう一度呼んだ方が良い」と的確な助言をくださりましたが、どうせ次も信用ならないのでホテルを出て自分でタクシーを拾いレンタカー屋へ。

 まずは業務を済ませてから視察のため移動です。M2~A26~B62~B17と北上し北アイルランド唯一の世界遺産ジャイアンツコーズウェー(Giant's Causeway)に立ち寄ってみました。海から玄武岩の柱が立ち6角形の石が神秘的です。オフシーズン(真冬)の平日なのに観光客はソコソコいました。


 近くにあったオールド・ブッシュミルズ蒸留所(Old Bushmills Distillery)に立ち寄りました。1608 年に蒸留許可を与えられたブッシュミルズは、世界最古の認可を受けたウイスキー蒸留所だそうです。


 今日は車移動が多いせいかお昼を過ぎているのにお腹が空きません。何か少しだけと地元の小さなスーパーでサンドイッチを買ったのですがネギが入っている卵&ネギサンドイッチを見つけました。車内で食べてみるとさっぱりした感じで食べやすかったです。また少し北上し海岸沿いのダンルース城(Dunluce Castle)に入って内部をゆっくり視察です。


 B62~A26~M2で南下しベルファスト東部のホテルに宿泊。

【1月17日(金)】
 飽きてしまうことを恐れこの2泊は朝食を付けませんでした。というのもありますが経費を抑えるためでもあります。ホテル近くのカフェ(General Merchants)を見つけたので朝食を食べに行きました。オープン直後の8時過ぎに入ったのですが既にお客様が3~4組。


 食後、ホテルのすぐそばだったこともあり特に呼ばれてもいませんが北アイルランドの国会議事堂を視察です。高台に立つ議事堂はどこかの宮殿かと思わせるような立地です。朝のお散歩に最適でした。


 ホテルに戻り車でアーズ半島(Ards Peninsula)へ向かいます。A20をストラングフォード湖(Strangford Lough)にそって南へ進み40~50分程でエクリンヴィル蒸留所(The Echlinville Distillery)へ到着したのですが入り口の門が開いていない!WEBサイト上の営業日時にきたつもりだったのですけど諦め気味に門の横にあったボタンを押してみるとスタッフの声が聞こえてきました。今日は見学はお休みですけど・・・ショップだけなら・・・と門を開けて下さいました。小さなショップには様々な品が並んでいました。少々お土産などを購入したあと対応下さった方が少しだけならと蒸留所見学をさせて下さいました。ありがたい。


 その後、視察も続けつつA20を北上し行きしなに気になったスクラボ・タワー(Scrabo Tower)に来てみました。特に歴史的な建造物でもない様ですが1857年に建てられたそうです、今は町のランドマークの1つとなっているようです。


 少し時間があったのでベルファスト南部にあるボタニック・ガーデンズ(Botanic Gardens)にも足を運びました。近くにクイーンズ大学ベルファスト(Queen's University Belfast)があるので多くの学生さんも歩いていました。


 ホテルに戻ったあと国会議事堂のライトアップを見に少しお散歩して就寝。


【1月18日(土)】
 早朝にホテルをチェックアウトし、レンタカーへガソリンを入れるため空港付近のガソリンスタンドへ向かいました。隣接する大きなスーパーもあいていたので少し立ち寄ることに。知り合いの方からの要望もあったので、紅茶とコーヒーの比率や品揃えを調べるべく全棚の写真をとってみました。数カ所のスーパーに入って見ましたが北アイルランドでは紅茶よりコーヒーの棚数の方が若干多いところばかりでした。

 ↑ 紅茶系5棚、チョコドリンク系1棚、コーヒー系6棚

 ジョージ・ベスト・ベルファスト・シティ空港に到着しレンタカーを返却。北アイルランドでは約200マイルの走行距離でした。徒歩では約10マイルは歩いたかと思います。さて北アイルランド滞在も本日で終了し、人生初のエアリンガス(Aer Lingus)のプロペラ機にていざスコットランドへ向かいます。


 エディンバラ空港(Edinburgh Airport)に到着し予約していたレンタカーをピックアップ。視察のため市内へ向かい、午後には予約していたホリルード宮殿へ。エディンバラ城からつながるロイヤルマイル(Royal Mile)の終点に位置し、何度も目の前までは来ていましたが今回初めて入りました。ここは16世紀に建てられたスチュアート家の宮殿で、現在は英国王公邸でありスコットランド王室の歴史の本拠地ともいえます。日本語でも聞くことができる音声ガイドシステム(映像や画像も有り)も借りられるので、スコットランドの歴史を深くしることができました。


 外部からも入れるカフェにて少々休憩してロイヤルマイルを登りつつホテルへ。今回1泊だけは特別な宿にしました。エディンバラ中心に位置するバルモラルホテル(The Balmoral)です。館内に入るといつも泊まるようなホテルとは全く異なる待遇にドギマギしながらもチェックイン。


 エディンバラは1泊のみなので夜景を楽しむため外を散策。


【1月19日(日)】
 そして朝からまた街を散策。日曜日のせいか町中の至るところでバグパイプ演奏が聴けました。


 今日はホテルをチェックアウト後に予約していたホテル内のパルム・コート(Palm Court)で豪華なアフタヌーンティを楽しみました。


 2005年に渋谷のbunkamuraでお手伝いさせて頂いた「スコットランド国立博物館展」の本拠地を視察。あれから20年も経っているとは感慨深いです。


 駐車場に27時間ぐらい停めっぱなしにしてしまったレンタカーに乗り込みM8でグラスゴーへ移動しホテルにチェックイン。残りの3泊はこのホテルで。

【1月20日(月)】
 丸一日、展示会で商談。

【1月21日(火)】
 グラスゴー南部にある革工場にて約2時間の商談でいくつかの新商品を見つけることができました。


 A78~A77で更に南下しカルジーン城(Culzean Castle)へ。よく「カレイン城」と書かれていますがそうは聞こえないんですよねぇ。むかしFraser Creationsというスコットランドのブランドがこのお城の置物を作っていて弊社も輸入&販売していた記憶があります。とても形いい建造物だったので一度は来てみたかったお城です。


 冬期のため城内部見学はできませんでしたが外部だけでも充分見応えがあります。またカフェやスーベニアショップは営業してました。


 更にA77~A714~ブラッドノック蒸留所(Bladnoch Distillery)へ。いろんな蒸留所にいきましたが外でもこんなにウィスキーの香りがししたところは初めてでした。


 グラスゴーへ戻るのですがカーナビが少々往路と別の道を示してきたのでつい従ってしまったところ久しぶりにやられました(泣)道が細いのなんのってパッシングプレイス(対向車をよけるところ)もあるし途中に牛も出るし、暗くなったらもう低速走行で超安全運転。あとから調べたらサイクリングロードって表示されてました。


 そんなに距離は無かったのですがさすがに運転疲れがでたので途中で休憩しつつグラスゴーのホテルに無事到着。


【1月22日(水)】
 最後のスコティッシュ・ブレックファーストも堪能してレンタカーでグラスゴー空港へ向かいます。空港付近のガソリンスタンドで満タンにし返却。今回の期間に目にしたレギュラーガソリン(unleaded)価格は£1.31~1.39/L(約252~268円/L)ほどでした。

 グラスゴー空港~ヒースロー空港へ。もちろん歩いて搭乗。ヒースロー空港到着のBA専用ターミナル5からバスでターミナル3へ移動。約4時間の乗り換え時間はラウンジとショップの視察。

 帰りは南回りのヨーロッパ中央~西アジアを通るルート。


【1月23日(木)】
 無事、羽田空港に到着。ヒースロー乗り換えだったので預けた荷物を心配していましたが無事に受け取れました。